福野泰介のプログラミング講座
第四回、実際のプログラミングに挑戦する

教材、プロボット01
前回、プログラミングについて具体的な例を挙げて説明しました。今回は、それを実際に携帯電話用アプリを使って試してみます。

まず、教材となる携帯電話用アプリをダウンロードします。http://club.jig.jp/ club.jig.jp に、携帯電話からアクセスしてください。携帯電話にはインターネットアクセス機能がほぼ標準機能として搭載されています。今回使用する携帯電話用アプリは、jig.jpが開発した、すべての携帯電話会社で共通で動くアプリである、jigletというものでできています。jigletは、jig.jpにて提供しているjigブラウザ上で動作するアプリです。今回使用するアプリを使うだけであれば、無料で使うことができます。

残念なことに、Javaのアプリ機能を持たないauの携帯電話には、jigブラウザが対応していないため、jigletを動かすことができません。対応機種を持つ友達に借りるか、今後解説する予定のjiglet開発環境を使って、パソコン上で試してください。

http://club.jig.jp/ が、表示されたら、その中の一番上にある”taisuke”のリンクを辿ってください。このサイトでは、jig.jpメンバーが作成した、さまざまなjigletをダウンロードすることができるので、また後ほど見てみてください。その先のページ、”福野泰介のjiglet”が表示されたら、次にプログラミング講座教材”プロボット01”をクリックしてください。jigブラウザのダウンロードページが表示されるので、”jigブラウザダウンロード”をクリックしてください。最後に、次のページでもう一度”ダウンロード”をクリックし、ダウンロード終了後、jigブラウザを起動してください。

すでにjigブラウザをダウンロードしていた方は、ダウンロードページにある、”jigブラウザを起動する”というリンクをクリックしてください。jigブラウザを一度ダウンロードすると、その後は、jigブラウザを起動し、メニューからURL入力を使うことで、簡単にjigletをダウンロードすることができます。さまざまなjigletを使うことができるので、今後の参考にまたいろいろと試してみてください。

携帯電話に、右上に簡単な迷路がある画面が表示されたら準備は完了です。決定キーを押すと、”進め”、”右向け”、”左向け”と3つの命令と、一度書いた命令を消すための”(削除)”という項目が表示されます。これらを上下キーで選択し、ひとつずつ上から順番に命令を並べていくことが、今回プログラミングする方法です。

早速、プログラミングしてみます。まず、ロボットは上を向いていて、上には道があり、行けそうなので、決定キーを押し”進め”を選択します。カーソルが次の行に自動的に移るので、引き続き決定キーを押して、更に”進め”を選択しましょう。2コマ進むとその先は壁があるので進むことはできそうにありませんが、一度試しに更に”進め”を選択してみます。画面左側に”進め”が3つ並んだ状態になりました。この命令の並びを迷路攻略プログラムと呼びます。

続いて、実際に動かしてみます。カーソルの右上あたりにあるキーを押し”実行”します。するとロボットが上に向かって進んでいく様子を見ることができます。2コマ分は順調に進みますが、その後壁に向かって突入してしまい、”壁に当たってしまいました。プログラムを直してください。”とメッセージが表示されます。このようなプログラムを書き間違えた時に表示されるメッセージをエラーメッセージと呼びます。野球でのエラーとは違い、何度間違えても特に問題は無いので、どんどんいろいろな間違いをしてみましょう。

とりあえず、壁に当たってしまわないようにプログラムを直します。3つめの”進め”にカーソルがある状態になっているので、ここで決定キーを押し、”右向け”を選択します。ここでもう一度実行してみます。今度はロボットが右を向き、壁には当たりませんでした。このように命令を並べていき、ロボットが無事に右上のゴールまでたどり着けるようにプログラミングしてみてください。

今回のまとめです。プログラムに間違いがある時に表示されるメッセージを、エラーメッセージと呼びます。これが表示されないように、何度も試行錯誤し、完成したときの喜びをぜひ感じてみてください。次回は、もう少し手ごわい迷路をプログラミングによって攻略してみます。どうぞ、お楽しみに。

第一回、プログラミングとは。
第二回、プログラミングはマニュアル作り。
第三回、マニュアル作りの基本、命令を順に書く。
第四回、実際のプログラミングに挑戦する。
第五回、手ごわい迷路のプログラミングに挑戦する。
第六回、繰り返しを使ったプログラミング。
第七回、ジャンプを使ったプログラミング。

福野泰介のプログラミング講座
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